2011/12/18
				少し前に江口寿史さんがソラニン描いてる人ともう一人の人を名指しで
				「写真をまんま取り込んだ背景どうなの」
				的な批判をして、他のマンガ家さんも巻き込んだりしてえらい騒ぎになってました。
				しょっぱなから今現役でマンガ描いてる大御所ならまあ分かる話なのですが
				江口寿史は背景どころかものすごい長い間マンガ描いてないのに
				(そして色んなことを投げっぱなしジャーマンなのに)
				何を言ってるんだろうというツッコミを入れたくなります。
				
				アニメなんかでもそうなんですが、どうしてもデジタルだけだと
				アナログ風な処理しても薄っぺらくなりがちです。
				言いたいことはすごく分かるけどぶん投げ王の江口寿史が言うことなのか。
				後、マンガの背景って大体アシスタントさんが描いてるので
				その辺でも何となくズレを感じます。そして背景だけで魅せることが出来る人とか
				少数だしものすごい技巧派ばっかです。
				マンガは話が重要でおもしろけりゃどんな技法でも手法でも良いと思うんです。
				
				最近Webマンガを良く読むんですが、普通におもしろい作品いっぱいあるんですよね。
				絵がひどくて下書きみたいなのでもおもしろい作品がある。
				完全にデジタルの恩恵です。そしてインターネットの恩恵。
				多分、一昔前だったら出版社にNOと言われた時点で陽の目を見ることはほぼないので、
				本当に良いことだと思います。
				ただ、Webで好評だったため実際に出版されたマンガを読んだのですが
				紙の本で読むと非常に微妙でした。これはジャンル的に向き不向きがあると思いますが。
				
				逆に言うと商業誌で書かれてるマンガって読むと大体面白いんですよね。
				少年・少女マンガとかは本当におもしろくないのも結構あんですが、
				青年誌でやってるような話はとっつきにくいけど普通におもしろい。
				Webマンガにすれば出版するより色んな人に見てもらえるだろうし
				評判になるだろうなってマンガ結構あります。
				実際出版して微妙な部数売れるのとWebで公開して広告収入取るんだったらどっちが良いんだろ。
				多くの人の目にふれるという点では確実にWebだと思うんですが、
				両方やる(出版&Webで発表)のは出版社との契約上難しそうです。
				絶版なら問題なさそうですけど。
				
				マンガ家の人が立ち上げた絶版系マンガが無料で読めて
				広告収入ベースのWebサービスは名案ですね。
				電子書籍のみなのは中間的な位置でしょうか。
				今週刊プレイボーイのサイトでキン肉マンの続きとマキバオーが読めたりします。
				ゆでたまごは相変わらずゆでたまごなんですが
				(やっぱりカナディアンとスペシャルマンとジェロニモはかませ犬扱いなのですが)
				マキバオーは普通におもしろくて雑誌に載っけても全然いけそう。
				そういえば昔、はるきさんも小鉄とジュニアの話をWebで連載していました。
				
				基本的にマンガ家さんの原稿料って労力とクオリティを考えるととんでもない安さで
				みんな印税でまかなってると思うのですが、
				ゆでたまごさんやつの丸さんぐらいネームバリューがあって、
				おもしろい作品を描いてればある程度コミックは売れると思います。
				サンデーが本誌の打ち切りマンガの続きをWebで公開してるのですがアレはどうなんでしょう。
				そうゆう打ち切りマンガはかなりしんどいと思うんです。新人なので原稿料さらに安いでしょうし。
				それをWebコンテンツを充実させるために存続させるのはどうなんだろうか、と。
				まあサンデー自体、かなり変な方向向いてるので部数やばいぐらい激減していて
				雑誌が存続できるのか怪しい感じになってしまってますが。
				
				(なぜかマンガの話がメインになって、とりとめなくその2/2に続く。
				1/2をまとめると「マンガ家はツイッターとかやめれば良いのに!」です)
				
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