2013/02/23
電車の中吊りに松田優作の息子とロバートデニーロが並んでる広告があったんですが、
年輪というか老いの味というか、皺も髪もヒゲも目尻の下がったラインも
左右非対称部分のバランスも絵的で誰かが意図的に老いをデザインしたような美しい造形だなあと、
色調的にも非常に良いバランスで枯れてます。
老いを主眼にして人の顔に感心するってのもおかしな話ですが、やあやあと感心しながら眺めてました。
フィギアとか集める趣味はないのですが、最近の仮面ライダーのフィギアに感心した時の感覚に少し似ている。
対照的に松田優作の息子のなんという顔の薄さよ。
たまたま小林多喜二さんの話が出てくる評論的なものを読んでいて、
松田優作の息子の顔が目について、家に帰ってくると蟹工船のDVDがレンタルされてました。
こうゆうたまたまって一体何なんだろうか。
原作は昔読んだことがあるのですが「かにこうせん」と聞くと反射的に
カニの怪獣的なデカさの奴が光線を出してキングコングよろしくな感じで
東京タワー辺りを破壊しまくってるイメージとマッドのプロレタリアが頭の中で流れます。