2004/08/14
				ロッタくんを撫でてるだけなのも退屈なので、吉行淳之介さんのエッセイ贋食物誌を読んでみました。
				普段エッセイは読まないので比較対象が少ないんですが、
				こうゆう時事系のネタが多めに書かれてるエッセイを読むのは初めてかもしれません。
				
				夕刊フジで掲載されたのが約30年前。ベースは食に関するお話で、登場人物が知ってる作家さんが多くて楽しい感じ。
				野坂昭如が闇市少年って言われてたり、仁鶴の落語は今はいまいちだけど、
				寄席行っとけば後で「あいつも昔はいまいちだったんだぜ」って通ぶれるだの。
				登場人物が作家だったり、ちょっと落語が出てきたり、ご本人が東京生まれなこともあってかエッセンスが吾輩は猫であるに似てる気もします。
				本題の食の話でとても気になったのが、鶏肉が養殖で変な匂いして不味い不味い、食べると気分が悪くなると。
				私まったくもって食通じゃないですが、この時代にこんなにブロイラーが増えてったってことは、
				今の鶏肉はほとんどブロイラーってことで、今、美味しい美味しいって普通に食べてる鶏肉はホントはおいしくなかったりする訳で。
				ケンタのお肉がいまいち好きになれない理由がわかりました。カリカリのチキンが美味いのは色々きっと誤魔化されてるんでしょう。
				
				飛べないニワトリはただのブロイラーだ。
				ニワトリが飛べるなんて初めて知ったので、昔はブタもやっぱ飛んでたのかも知れません。