2005/01/20
昨日文末に「日本語って美しい」とかホントは関係ないこと書いたのはコレ読んでたからです。
探してる言葉があって三島さんの小説かと思ってたんですが、川端さんの古都だった気がしてきました。
「自分所の紋が入ってる限り、どんなささいな仕事でも抜いた仕事は出来ない」みたいな言葉だったと思うんですが、
虹いくたびでもやっぱりなんとなく同じような言葉が出てきます。
建築家の父が娘に「遺言のような名作を残してやる」
という一節があるんですが、この遺言のようなおうちってのは
「でき上がりが、初めに思ったとおり」というおうちです。
建築家(作り手)のセンスを信じるなら、ままに作らせた方が良いモノが出来るに決まってます。
そして、コレがなかなかどうして難しい。
古都と虹いくたびは設定がほとんど同じなんですが、2つ同じような作品を書くってことは、
虹いくたびには何か足りなかったことがあったんでしょうか。
川端 康成
虹いくたび